日本赤十字看護大学/大学・大学院案内2024
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111年次から必修科目に位置付けている「災害看護学」に始まり、災害急性期におけるトリアージの演習や、災害中長期の避難所における看護、平時における近隣住民との地域防災活動などのフィールドワークを通して防災対策等を学ぶ科目を用意しています。また講義には国内外の被災地等での看護活動経験が豊富な講義陣があたり、現地での実体験を交えた授業を展開しています。災害時における人々の生命や健康および生活を支えるために必要な看護の基本を学び、将来、災害救護活動の推進者となるための基礎的能力を養います。また災害という非常事態の中で赤十字やその他の機関が行う救護活動に触れ、災害看護の役割を理解します。災害看護の歴史や発展、災害の現状や今日的課題について学んだ後にトリアージの基本的知識と方法について学びます。また授業の一部として総合病院や自治体の防災訓練に参加し、発災時の医療現場を擬似的に体験することもあります(※看護学部にて実施)。Ⅰではシミュレーションや演習を通して、災害が発生してすぐ(災害急性期)に必要とされる現場救護所の設置や運営、救護活動の基本的な事柄を学びます。また日本赤十字社の各支部と連携して、赤十字救護班の救護テントの設置や技術を直接学びます。ⅡやⅢでは災害中長期の避難所や仮設住宅における健康課題や、被災者および救護者に対する「こころのケア」の重要性について学びます。日本赤十字社は、一般市民が参加できる多様な講習を全国で開催し、応急手当や家庭での介護方法を広めています。本学では2講習「救急法(救急員養成)」「健康生活支援講習」を開催。「救急法(救急員養成)」は、1年次の必修科目「災害看護学Ⅰ」の課外講習として開催。日常生活での事故防止、手当の基本、人工呼吸、心臓マッサージ、AEDを用いた除細動、止血、包帯の使い方、骨折の固定、搬送、災害時の心得などについて知識と技術を習得します。「健康生活支援講習」は2年次の選択科目「災害看護活動論Ⅱ」で、授業の一環として開催。高齢期の健康増進、高齢者の支援、自立に役立つ介護技術を習得します。講習の全日程を受講し、検定に合格すると認定証が交付されます。YouTubeで見てみよう!授業紹介 : 災害医療とトリアージ国内外における災害救護・支援の実践を身につけるカリキュラムと、経験豊富な講義陣災害看護学災害時に求められる看護の基礎的能力を身につけます災害看護活動論災害サイクル別における救護活動、「こころのケア」の重要性について学びます日本赤十字社講習会災害看護教育

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