日本赤十字看護大学/大学・大学院案内2024
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| 日本赤十字社医療センター看護部副師長自分自身の興味・関心︑時代のニーズを鑑みながら臆することなく学び続けてこられたのは︑先生方や先輩方との出逢いがあったから︒OB.OGINTERVIEW14看護師になろうと決心したのは、高校2年生のとき。虫垂炎で緊急入院した際、手術が終わって目が覚めた時に「大丈夫?」と声を掛けてくださったのが看護師さんだったのです。私も患者さんに近いところで、親身に支えられるようになりたい。そう考えて、日本赤十字看護大学へ進学することを決めました。現在は看護支援室で、他の専門看護師や認定看護師らとともに、専門領域の看護を発展させるだけでなく、領域横断的な看護の実践に取り組んでいます。そして慢性疾患専門看護師としてさまざまな慢性疾患を抱える患者さんが、その人らしい療養生活が送れるように支援するほか、皮膚・排泄ケア認定看護師としては褥瘡対策チームメンバーとして、褥瘡回診や褥瘡管理に携わりながら、ストーマ(人工肛門)ケアを必要とする患者さんへの術前から終末期までの支援を行っています。在学中に習得したことのうち、現在も役立っているのは、探究し続ける姿勢です。患者さんとの関わりやその意味について考え、実践し、それを楽しいと思わせてくださった先生方や先輩方、医師のおかげで、常に「看護とは何か」と思考を巡らせながら、挑戦し続けることができました。いま注目しているのは足浴や爪切りをはじめとする「フットケア」の重要性です。糖尿病や高齢者のみならず、幅広い年齢の方々が必要としているフットケアを実践しながら、足の健康について多くの人たちに考えてもらうためのきっかけづくりに励んでいきたいと思っています。伊藤 麻紀 さん看護学部1998年卒業大学院修士課程看護学専攻(成人看護学)2017年修了日本赤十字社医療センター 看護部 副師長01

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