日本赤十字看護大学/大学・大学院案内2024
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| JICA海外協力隊公衆衛生隊員目の前にいる方の﹁その人らしい生き方﹂を常に考えながら︑さまざまな国や地域の人々に看護を提供するプロフェッショナルになりたい︒OB.OGINTERVIEW182020年にJICA海外協力隊の公衆衛生隊員として、インドネシア共和国へ派遣されましたが、新型コロナウイルス感染症拡大のため、わずか1カ月半で帰国。国内で予防医療に関わる仕事を行いたいと考え、鹿児島県三島村黒島の「へき地診療所」で勤務しました。医師が常駐していないため、島民と医師を繋ぐことが主たる業務で、具体的には、患者さんから症状や経過を聞き取り、本土の医師へ電話などで相談し、島内でできる限りの医療を提供するというものでした。島民2022年5月12日の「看護の日」に合わせ日本看護協会が全国から募集した「忘れられない看護エピソード」で、内田さんが最優秀賞を受賞しました。全国651点から選ばれたこの黒島での活動のエピソードはアニメーション化もされ、日本看護協会のホームページで公開されています。黒島では住民の方を対象に熱中症予防教室を開催のみなさんとの距離が近く、ゆっくりと関係が築けることは大きなやりがいでした。およそ2年経過したタイミングで、JICA海外協力隊事業が再開するという連絡が来たため、島の診療所を退職することを決意。現在は南スラウェシ州タカラール県保健局健康増進課で、住民に対する疾病予防等の啓発活動の実施に向け、保健医療に関する情報収集をしています。知識や経験、語学力に磨きをかけ、国際保健のプロフェッショナルとして活躍することが、いまの目標です。内田 善也 さん看護学部2016年卒業 JICA海外協力隊/公衆衛生隊員Topics  黒島での経験が「忘れられない看護エピソード」で最優秀賞を受賞03

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