日本赤十字看護大学/大学・大学院案内2024
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| Education Policy |02赤十字は、アンリー・デュナンが提唱した「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」を目的とし、世界192の国と地域に広がる赤十字社・赤新月社のネットワークを生かして活動する組織です。赤十字基本7原則「人道、公平、中立、独立、奉仕、単一、世界性」をもとに、国境、宗教、人種を越え人道的に活動しています。日本赤十字社では「苦しんでいる人を救いたい」という思いを9つのかたちにして事業を展開しています。その9つの柱のひとつである「看護師等の養成」は約130年の歴史があり、毎年、看護大学6校・看護専門学校12校で約1,300人の看護師を養成しています。赤十字の病院・血液センター・社会福祉施設などでは約3万7,000人の看護師が働いています。1828年5月8日、スイスのジュネーブで誕生。19世紀最大の激戦といわれたソルフェリーノの戦争で悲惨な負傷者を救うために尽力。これが反響を呼び、赤十字国際委員会の創設に結びつきました。1901年、第1回ノーベル平和賞を受賞。日本赤十字社は、世界192の国と地域にある赤十字・赤新月社のひとつとして、日本赤十字社法に基づいて設立された法人です。1877年に創立された博愛社を前身とし、1887年に日本赤十字社と改称しました。東京に本社を置き、全国47都道府県にある支部、病院・産院、血液センター、社会福祉施設などを拠点に、国内外の災害救護・救援、医療、血液、社会福祉などの事業、救急法の普及、ボランティア活動、青少年赤十字など、幅広い分野で活動しています。看護師等の養成国内災害救護赤十字病院本学の建学の精神は赤十字の「人道」にあります。いかなる場合においても一人ひとりの尊厳を守り、人々が有する平和と健康に生きる権利を、看護を通し広く社会に、さらには国際的な分野においても実現するために、看護学に関する専門分野の教育、研究を行うことを目指します。国際活動救急法等の講習赤十字ボランティア青少年赤十字血液事業1822年12月28日、佐賀藩早津江で誕生。博覧会事務局長として視察で訪れたパリ万国博(1867年)で赤十字の組織と活動について見聞しました。西南戦争(1877年)の傷病兵を救護するために、ヨーロッパにある赤十字と同様の救護団体が必要と訴え、博愛社を設立しました。1887年に日本赤十字社として改称されると、初代社長に就任しました。社会福祉アンリー・デュナン(1828年ー1910年)佐野常民 さの つねたみ(1822年ー1902年)いのちをつなぐ9つの赤十字事業赤十字とは日本赤十字社とは本学は、人々の尊厳と権利を守り、看護を通して赤十字の理念である「人道(Humanity)」の実現にむけて努力する人間を育てる。教育理念

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