日本赤十字看護大学/大学・大学院案内2024
32/64

31さいたま看護学部は、赤十字の理念である「人道」の実現に向けて努力する人間を育てるという理念に基づき、2020年4月に開学しました。2023年度に4学年が揃い完成年度を迎えます。看護において、一人ひとりと真摯に向き合い、その人の考えや思いに触れ、その人となりを理解し、その苦しみや痛みに寄り添うことは、基本的な姿勢でありながら机上の学修だけではなしえない、とても難しいことです。そのためには人との対話が欠かせません。それは単に上手に会話することではありません。真のコミュニケーションとは何か、を大学での学修や日々の生活、友人や教職員、実習などで出会った人々とのかかわりの中で学んでください。そして、豊富な専門的知識をベースに、人から学ぶ誠実さを持って人を看る感性とスキルを身につけ、卒業後もさらに洗練させていくことのできる専門職として自立・自律する力をつけてほしいと思います。さて、コロナ禍も4年目となりましたが、医療機関はいまだ感染状況や社会情勢に翻弄される日々は続いています。大学としても学生の安全を確保しつつ、いかに教育の質を維持するかを考え取り組んできました。「正しく恐れる」ことを大切に、ウイルスの特性を学習し、適切な感染防止対策を考え、一人ひとりの行動に落とし込むということを、看護学の視点も踏まえ日々の学修の一環として取り組んでいます。学生の活動も人数の増加に伴い活発になってきました。自治会発足、サークルの立ち上げなどの他、防災、図書、広報、保健衛生、地域貢献など教職員と協働する学生のチーム活動もあります。いつも学生たちの視点や行動力には驚かされています。これからもさまざまな体験を通して教育を進めていきます。さあ、ともに歩みましょう。学部長吉野純 教授これからの時代の看護を一緒に創っていきませんかさいたま看護学部長メッセージ

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る