日本赤十字看護大学/大学・大学院案内2024
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| OG’s Voice |38在学中の実習先が赤十字病院だったことで、学生の間に最先端の医療現場を経験することができ、その後の看護師としての目標ややりたいことを見つけられました。卒業後は日本赤十字社医療センターに入職しましたが、その後故郷である埼玉県の本院に就職し、現在は脳神経外科・耳鼻咽喉科病棟で、患者さんの清潔ケア、術前術後の看護などをしています。意識障害や麻痺を抱えている患者さんの症状に、少しでも改善の兆しが見えた時にやりがいを感じます。このような喜びを味わえるのも、患者さんの近くにいる看護師だからこそだと思います。私がめざしているのは、訪問看護の現場で活躍する若いナースたちに対する教育の充実や、ワークライフバランスの取れたキャリア形成の支援です。この目標は、学部卒業後、慶應義塾大学病院でプリセプターやリーダー看護師として勤務する中で「看護師の成長とやりがい」についての気づきが発端となっています。学部時代、大学院時代ともに、個性あふれる教員や同級生らとの学び、多角的な視点を持てるようになったことは、とても大きな財産です。さいたま赤十字病院ケアプロ在宅医療株式会社さまざまな現場で活躍する卒業生のみなさんに、在学中に修得した学びについて伺いました。千葉 貴恵さん看護学部2009年卒業岡田 理沙さん看護学部2007年卒業 本学大学院修士課程(看護教育学)2016年修了本学卒業後、赤十字病院に5年ほど勤務しました。その中で、高血圧が原因で大動脈解離などを発症する方を目にし、一次予防の必要性を強く感じるようになりました。その後、産業保健の研修を経て、現在は産業保健師として社員の健康管理に携わっています。会社は病院と違い、健康に無関心な方もいます。上司や人事など周囲の人々を巻き込んでいきながら、対象の方の健康状態を改善できたときに、大きな達成感を覚えます。これからも丁寧な関わりを継続して、個人や組織の健康増進に貢献していきたいです。企業看護師は、主に製薬企業に対してサービスを提供する仕事です。例えば投与方法が特殊であったり、副作用マネジメントが必要な治療薬の場合に、患者さんをよく知る看護師である私たちが、より現場に即した視点でアイデアを出したり、患者さんへ直接対応する医療従事者へ適正使用の説明を行ったりします。私の説明に基づいて実践し、患者さんの状態が実際に良くなったと喜んでくださるお声を聞ける時がとても嬉しいです。これからも、多くの人々の健康で心地よい毎日を支え続けていきたいです。富士通株式会社外資系CSO佐藤 知佳さん看護学部2015年卒業長谷川 真美さん看護学部2010年卒業看護師/クオリティマネジメント部門 部門長日本赤十字看護大学での出逢いは、私を支える「財産」になりました。看護師保健師企業看護師症状が改善するのを、一番近くで感じられる。それは、看護師ならではの喜びです。企業の一員として、社員の健康増進に貢献できることが、大きなやりがいです。治療薬の投与に関するサポートを通して、健康で心地よい毎日を支え続けたい。卒業生の声

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