日本赤十字看護大学/大学・大学院案内2024
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46学部卒業後、内科系の病棟に勤務していました。患者さんとの関わりや、病院で受け入れた実習生を指導する中で「もっと勉強がしたい」と思うようになり、休職して当時開学したばかりの日本赤十字看護大学大学院へ進学し、「意思決定」に関する研究に取り組みました。学部、大学院を通し、患者さんに寄り添う看護の大切さと、それを常に実践することの難しさも感じました。そして、質の高い看護の提供のためには、論理的思考と科学的根拠(エビデンス)の重要性も学びました。今後も、その学びを活かし、人材育成・働き続けられる環境づくりに取り組んでまいります。2006年より日本DMAT隊員を担っており、病院でも災害医療対策委員のコアメンバーとして、マニュアル整備・災害教育や訓練など病院防災に積極的に関わっていました。ある日、夜勤師長として勤務していた際に大きな人為災害が発生し、「実践だけでなく、理論も学びたい」と考えるようになり、本学大学院で災害看護学を学ぶことにしました。現在は、病院における災害対応プロセスをモデル化した計算機シミュレーションの開発に携わっています。本学で得られた知識や視点をいかし、北里大学病院を「日本一災害対応に強い病院」にすることが、私の目標です。川上 潤子さん日本赤十字社医療センター/看護部長看護学部1990年卒業本学大学院修士課程看護学専攻(看護教育学)1995年修了梶山 和美さん北里大学病院 災害医療対策室/看護師長本学大学院修士課程看護学専攻(国際・災害看護学)2019年修了本学大学院で研究のテーマとして掲げたのは「フリースタイル分娩」です。これは、産婦さんにとって一番楽な体勢で分娩を行うものですが、医師の反対、スタッフの知識や技術および設備面の問題より、導入されていない病院のほうが多いという現状があります。そこで、導入している病院の助産師に対してインタビューを行い、諸問題をどのように乗り越えたかを時系列でまとめていきました。産婦さんに「理想的で納得のいくお産だった」と感謝していただくと、やりがいを感じます。妊娠期から産褥期まで、女性が主体的に過ごせる手厚い支援ができるようになりたいと考えています。障がい児支援に興味を持っていた私は、学部卒業後、小児病棟に勤務しながら障がい児が利用する様々な施設の研修に通いました。研修を重ねるうちに「もっと多くの子どもたちの力になれるように、研究能力を磨きたい」と思うようになり、大学院に進学することを決意しました。進学後は、障がい児への訪問看護の普及を研究課題に掲げ、現場で活躍する看護師の熟練したスキルを観察し、経験の少ない看護師が参考にできる形に言語化することを試みました。今後も障がい児支援の充実を目指した研究に取り組み、自分にできることを広げていきたいと考えています。文屋 諒子さん東京かつしか赤十字母子医療センター/助産師看護学部2017年卒業本学大学院修士課程国際保健助産学専攻(実践コース)2019年修了鈴木 健太さん日本赤十字看護大学/小児看護学講師(小児看護学)看護学部2010年卒業本学大学院修士課程看護学専攻(小児看護学)2016年修了本学大学院博士後期課程看護学専攻(小児看護学)2019年修了看護師職員がやりがいを持って活躍できる環境づくりに取り組んでいます。災害看護のスペシャリストとして、院内外での活動に取り組んでいます。女性の「出産」を手厚く支援する助産師を目指しています。さらに多くの障がい児のために「研究」と「教育」に邁進します。修了生の声

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