日本赤十字看護大学/大学・大学院案内2024
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| Student’s Voice |50看護学部・さいたま看護学部の授業科目「赤十字国際活動論演習」を履修した学生(隔年開催のため3年次あるいは4年次)は、イタリアのソルフェリーノなどを見学後、スイスにある赤十字国際委員会(ICRC)、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)、世界保健機関(WHO)などを訪問、赤十字の国際的な活動や様々な国際機関における人道支援の仕組みや活動を学びます。1日目 |2日目 |3日目 |4日目 |カスティリオーネ赤十字国際博物館を見学。ソルフェリーノを視察移動国際連合欧州本部、赤十字国際委員会(ICRC)を訪問国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を見学世界保健機関(WHO)を訪問ハイデンを訪問 5日目 |6日目 |看護学部3年生2名、さいたま看護学部3年生1名をスイスに派遣し、スイスの看護および医療制度を中心としたプログラムを3週間実施。また交換留学として、ラ・ソース大学から3名を受け入れます。現地での実習は、その成果により4年次の「看護学総合実習」(必修科目 3単位)の単位として認定されます。選抜方法:応募者の中から英語試験、2年次までの全必修科目の平均点、書類審査、      面接により選出。看護学部3年(取材時)私は高校生の時から将来は海外の医療機関で働くことが夢で、そのために大学生の間に看護留学に行きたいと思っていました。しかし語学留学はできても海外の看護大学に留学できる制度のある大学は日赤を含め数校しかなく、出身地である神戸から上京して日赤に入ることを決意しました。そのため今回スイスに交換留学が決まった時は本当に嬉しく思いました。ラ・ソース大学の授業は少人数のクラスが多く緊張感がありました。また医学生と一緒に臨床再現した授業をしたり、ディスカッションの授業が多くありました。日本の学生に比べてスイスの学生はより積極的であるように感じました。実習では小児救急に行きました。スイスの看護学生は採血もユニット内の物品管理も行えます。またドクターの指示がなくても自分自身の判断で薬を患者に渡せるなど、ナースの存在が確立されており他職種と患者からとてもリスペクトされていると感じました。私も将来はこのような環境で働きたいと思いました。もっと看護を勉強したい・もっと自分の夢をクリアにしてチャレンジしていきたいと思えた3週間でした。4年生になる前のこのタイミングで行けて良かったと心から思っています。この機会を与えてくださった方、背中を押して応援してくれた方、かかわってくださったすべての方に感謝しています。ラ・ソース大学での3週間の留学を通して、私にとって最も印象的だったことは現地の学生の自主的な姿勢とそれを促進させる周りの環境でした。授業では学生が講義を受けるというよりも、教員が学生に頻繁に質問し学生も積極的に自分の意見を発言していくなど、教員と学生の相互的な関係のなかで授業が成り立っているという印象を受けました。看護実習では、学生が受け持ちの患者さんへの採血や服薬・退院指導、医師の処方箋に基づいた投薬など学生が行える業務範囲の広さに驚きました。学生担当の指導者も学生に付きっきりなのではなく、学生の能力に問題がないと判断すれば一人で行わせており、学生が良い意味で自立できる環境が整っていると感じるとともに、学生の意識の高さに刺激を受けました。今回の留学で異なる文化や価値観を知ると同時に、日本の看護を客観的に見つめ直すことができたことは、これから始まる私の看護人生において大切な宝物になるはずです。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。※掲載内容は2019年度までの実績です。今後の実施は社会情勢等により変更となる場合があります。1週目 |オリエンテーションと講義ジュネーブにある国際機関の訪問多職種間連携コース等の講義 (学生の希望に応じた)実習とワークショップ2週目 |3週目 |イタリア カスティリオーネ赤十字国際博物館国際赤十字・赤新月社連盟本部でのグループワーク(演習)看護学部3年(取材時)プログラム例プログラム例SWITZERLAND学部選択科目 対象3・4年次期間:約9日間学内選抜 対象3年次期間:約3週間赤十字国際活動論演習ラ・ソース大学との交換学生制度ラ・ソース大学交換留学を終えて

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