大学院

5年一貫制博士課程 共同災害看護学専攻(DNGL)

世界へ羽ばたく災害看護グローバルリーダーを養成します

2012年度文部科学省公募の「博士課程リーディングプログラム」において、高知県立大学を代表校として申請した「災害看護グローバルリーダー養成プログラム」が採択されました。このプログラムは、2014年に全国初の国公私立の共同大学院5年一貫制博士課程を設置し、国際的にも活躍できる災害看護のグローバルリーダーを養成しようというチャレンジングなものです。高知県立大学、兵庫県立大学、東京医科歯科大学、千葉大学の国公4大学に私学で唯一本学が参画しています。

共同災害看護学専攻の3つのポリシー

アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)

  1. 災害看護グローバルリーダーとしてのビジョンを持っていること。
  2. 災害看護グローバルリーダーとしての活動にコミットメントでき、その能力を伸ばしていけること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

博士課程共同災害看護学専攻は、災害看護のグローバルリーダーを養成するために、教育目的・教育目標に基づき、以下のような方針で教育課程を編成している。

  1. カリキュラムは、災害看護学の基盤となる「看護学の学問基盤に関する科目群」「災害看護グローバルリーダーに必要な学際的な科目群」、災害看護学を学問として構築する能力を養うための「災害看護学に関する科目群」、災害看護学に関する専門的な実践や研究、グローバルリーダーとしての機能・役割を身につけるための「災害看護学演習」「災害看護学実習」および「災害看護学に関する研究支援科目群」の6つの科目群によって構成する。
  2. 学生が自分の関心や課題に沿って自律的に学び、グローバルリーダーとしての能力を培うことができるように、「災害看護学演習」および「災害看護学実習」の科目群に「インディペンデントスタディ」を科目として置く。
  3. 構成大学院(「高知県立大学大学院看護学研究科」「兵庫県立大学大学院看護学研究科」「千葉大学大学院看護学研究科」「東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科」「日本赤十字看護大学大学院看護学研究科」)は、学生が各構成大学院から10単位以上の履修ができるように必要な科目を開講する。
  4. 学修の過程で、その成果を確認するために Preliminary Examination と Qualifying Examination を実施する。
  5. 構成大学院の専任教員による研究指導体制の下で、災害看護学に関連する理論、高度な実践や研究についての知識を統合し、災害看護学の「博士論文」を作成できるように科目を編成する。

ディプロマ・ポリシー(修了認定・学位授与に関する方針)

博士課程共同災害看護学専攻に所定の期間在学し、修了要件となる単位数を修得するとともに、博士論文の審査及び最終試験に合格し、以下の要件を満たす者に学位を授与する。学位の名称は、博士(看護学)とし、Disaster Nursing Global Leader を付記する。

  • 人間の安全保障を理念として、いかなる災害状況でも「その人らしく健康に生きる」ことを支援することができる能力を有している。
  • 災害サイクル諸局面において「健康に生きるための政策提案」に取り組むことができる能力を有している。
  • グローバルな視点から安全安心社会の実現に向けて、産学官との連携を築き、制度やシステムを変革できる能力を有している。
  • 学際的な視点、国際的な視点から災害看護学を構築し、災害看護学を研究開発できる能力を有している。

カリキュラム構成

教育内容は、6つの科目群から構成されています。

看護学の学問基盤に関する科目群

災害と人々の健康に関するさまざまな看護現象を把握し、問題や課題解決につなげていくために必要となる理論や倫理、研究方法についての科目

災害看護グローバルリーダーに必要な学際的な科目群

災害と人々の生活・文化、社会システム等の多様性を理解し、危機管理、防災、政策等の問題を学際的に検討していくための科目

災害看護学に関する科目群

災害看護活動に必要な知識と実践能力、および災害に特化した理論構築と倫理を修得していくための科目

災害看護学演習

さまざまな災害状況における状況判断や意思決定能力をシミュレーション教育によって修得するとともに、災害時に必要な看護実践能力を修得するための科目

災害看護学実習

国内外の保健医療機関、行政、災害関連の研究機関や団体等におけるインターンシップや被災地における実習等の活動を通して実践能力を育成していく科目

災害看護学に関する研究支援科目群

災害看護活動をエビデンスに基づき実践するとともに、その活動の成果を研究として積み重ね、論文としてまとめていく能力を育成するための科目

研究指導教員

日本赤十字看護大学大学院 共同災害看護学専攻の特徴

  1. 長い歴史と豊富な経験知にもとづく災害看護教育をリード
  2. 自然災害や紛争等の人為災害まで広範囲かつ、災害への備えから復興までのシームレスな実践的教育
  3. 国内外に広くネットワークをもち強固な組織連携を活かした教育

アジアにおける災害看護教育ネットワーク

本学では、2013年まで、災害が生じやすい国々における災害看護教育の向上を支援することを目的とした「災害看護教育プロジェクト」に取り組んできました。タイ、インドネシア、バングラデシュにおける災害看護学のカリキュラムやシラバス、教科書の開発に協力してきました。この本学の災害教育ネットワークは、アジアのみならず、ヨーロッパの国々ともつながっています。

海外の交流校
  • タイ赤十字看護大学
  • スウェーデン赤十字大学
  • チュラロンコン大学(タイ)
  • フィリピン大学
  • ラ・ソース大学(スイス)

国内外の災害被災地がフィールド

本学では、2012年10月から日本赤十字社と協働して、福島第一原発事故による被災者の支援事業を実施しています。目的は、いわき市へ避難した浪江町民の健康支援です。また、2013年12月にフィリピンを襲ったハイエン台風の支援を日本赤十字社が実施しており、本学はこの支援に関して調査などの協力をしています。このように国内外の災害被災者の支援現場で実際に活動をしており、被災地のフィールドから直接学ぶことができるのが本学の強みです。

学内の他領域の学生との交流

本大学院(修士課程・博士後期課程)には、国際・災害看護学領域があり、修士課程では災害看護専門看護師(CNS)の教育過程もあります。この領域をはじめ本学の他領域の大学院生とも、討論したり交流しながら学びを深めます。2014年度は、国際・災害看護学領域の学生とともにアフガニスタンの病院で勤務する医師やICRC(赤十字国際委員会)から派遣された看護師の講義を聞き、紛争地での医療について討論しました。また、2015年6月に開催された第16回日本赤十字看護学会での交流集会の企画を、国際・災害看護学領域の学生とともに行いました。

国際学会での英語の発表

第1期生はNPO等が主催する被災地での支援活動にインターンシップとして参加しました。またフィールドでの活動の内容を英語でまとめ、国際学会においてポスターでの発表を行いました。この体験は、フィールドワーク、フィールドノーツ作成と分析、プレゼンテーション用ポスターの作成、英語での記述とプレゼン等の学びとなりました。

5つの力

「災害看護グローバルリーダー養成プログラム」は、5年間で5つの力の育成を目指します。

本学所属の学生が、どのように学んでいるか紹介します。

在学生の声

齋藤 結香 さん 2年生(第1期生)


私は、東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県と宮城県で短期インターンシップに参加しました。また、アフガニスタンの病院に勤務する現地の医師や日本人看護師と紛争による危険地帯での活動について直接討論をしたり、フィンランドでの災害救援活動に関するキャンプへも参加しました。これらからの学びは、国や文化、習慣が異なっても支援の本質は共通しているということです。本プログラムは実践に活かす教科が多く、海外の災害支援現場で働く私の将来の夢を叶えるため、5大学の仲間と共に知識や技術を研鑽しています。

池田 稔子 さん 2年生(第1期生)


本コースは5年間で、私が入学した2014年度はその初年度でした。災害を多角的に捉えるために看護以外の分野も学んでいます。研究の視点で災害看護の現象を捉え、過去の経験と新たな学習内容を統合させながら研究疑問を見出します。さらに教授や講師、クラスメイトとの文献検索を通して研究の方向性を洗練させていきます。毎日が新鮮な経験の連続で、あっという間に1年間が過ぎてしまいました。

もちろん、研究のプロセスは暗中模索の繰り返しで、常に産みの苦しみがあります。しかし、学びがこれ程楽しいと思ったことはありませんでした。私はすでに臨床で長い時間を過ごし、“今さら大学院なんて”と正直思っていました。しかし、最後の学ぶチャンスと心に決め、本コースに身を投じたことに満足しています。災害看護は、看護師独自の能力を発揮し切れていない分野です。災害時には人・モノ・情報が不足します。その中でも応用を利かせ、普段の看護を基調に被災者の心身、それを支える生活にしっかりと標準を合わせて考えられるリーダーになれるよう頑張っています。

奨励金

奨励金とは、国内外の優秀な学生を獲得し、本プログラムに選抜された学生が、博士課程における教育研究に専念するために用意できる給付型の支援経費です。


平成28年度奨励金受給者

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災害看護グローバルリーダー養成プログラム(DNGL)5大学共同ホームページ

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