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日赤なみえ保健室の活動報告

2017.10.02研究・ゼミ

なみえ保健室での活動について


 夏季休暇を利用して、8月と9月に計11日間、日赤なみえ保健室でインターンシップを行いました。日赤なみえ保健室は、福島県浪江町と契約を結び、東日本大震災後いわき市内に避難をしている浪江町の健康調査を行っています。実際に保健師の家庭訪問に同行させていただき、復興住宅や借上げ住宅に居住する浪江町民のお話を伺うことができました。避難や帰還に関する想いや、今後の生活の見通し、現在の健康状態等についてのお話を伺いました。

 8月には母子を対象とした「夏祭り」が行われ、参加者同士が話し笑い合っている様子を見て、イベントが、原発災害によりいわき市で生活をする浪江町民のコミュニティ構築の一助となっていることを実際に肌で感じ、理解することができました。


 このインターンシップは、授業の学びや文献からは得ることのできない、貴重な時間となりました。自分は被災者のために何ができるだろうかと考え、被災者へ寄り添った支援ができるよう、さらに災害看護を深めていきたいという想いが強くなりました。


(記 荒井 千瑛)



いわき市「日赤なみえ保健室」活動


 いわき市の「日赤なみえ保健室」において、8,9月の2ヶ月間で7日間、インターンシップをさせていただきました。病院での勤務経験しかなかった私にとって、活動前は不十分な知識しかなく、東日本大震災から6年が経過している現在では、復興も進んで、落ち着いてきているのではないかとどこかで考えていました。しかし、実際に避難生活をされている住民の方にお会いすることや、支援する看護職の方にお話を聞いて、この考えが違っていることに気づきました。

 「日赤なみえ保健室」の保健師さんと一緒に、なみえ町から長期避難を余儀なくされ、いわき市の復興住宅や再建された被災者の自宅を訪問し、被災者の生の声をお聴し、被災者とは何か、支援とはなにかを考える大きな機会となりました。同じ家族でも高齢者と、若い世代の生活や考え方の違いがあること、浪江町住民は帰宅困難が解除されても様々な問題から地域に帰れない現実との心の問題があること、いわき市住民は被災者であるが、浪江町住民を受け入れる支援者の立場でもあるが故の葛藤があることなど、被災者の中でも多様性があり、6年という年月の中で、問題点もかわり、支援の在り方も変わることを学びました。

 また、今回は、短期間での活動でしたが、被災者の方から「また来てね、いつでもきてね」と声をかけていただきました。そんな思いをうけ、自分の立場が一時的な訪問であることから、被災者の方に申し訳なさを感じました。自分の都合で被災者の方とかかわるのではなく、責任をもってかかわる必要性を強く感じました。


 災害というと急性期に注目されがちですが、フェーズに合わせた支援が続くことを常に頭に置きながら学びを深めていきたいと思います。

(記 周東 美奈子)