歴史と沿革

1890年の日本赤十字社における看護婦の養成開始に遡り、
長きにわたり日本の看護教育をリードしています。

日本赤十字看護大学のあゆみ

日本赤十字看護大学は、1890年(明治23年)に開始された日本赤十字社病院における看護婦養成を前身とし、日本赤十字女子短期大学を経て、1986年に4年制大学となり、1993年に大学院看護学研究科が認可され、日本赤十字学園初の修士課程が設置されました。そして、その完成年次を迎えると同時に博士課程を出発させることが出来ました。このように本学は、国内外の看護系大学の中で看護教育の先駆的役割を果たしています。

1864年 ジュネーブ条約調印。国際赤十字組織が誕生。
1877年 佐野常民、大給恒らが博愛社を設置する。
1886年 ジュネーブ条約加入の勅令が公布される。
1887年 博愛社を日本赤十字社に改称。日本赤十字社篤志看護婦人会が発足する。
1890年 日本赤十字社病院において看護婦養成が始まる。
1929年 日本赤十字社病院に救護員養成部を新設、救護看護婦生徒の養成教育にあたる。
1933年

日本赤十字社病院救護看護婦生徒、救護看護婦長候補生養成規則を制定、入学資格を高等女学校卒業者と定める。

1942年 日本赤十字社養護訓導・保健婦教育規定による教育を開始する。
1946年

財団法人日本赤十字女子専門学校を設立。
占領軍の命により東京看護教育模範学院として聖路加女子専門学校と共同教育を行なう。(1953年まで)

1954年 学校法人日本赤十字女子短期大学を設立する。
1966年 学校法人日本赤十字学園が認可され、日本赤十字中央女子短期大学と改称する。
1986年 日本赤十字看護大学を設置する。
1990年 創立100周年を迎える。
1993年 日本赤十字看護大学大学院看護学研究科(修士課程)を設置する。
1995年 日本赤十字看護大学大学院看護学研究科(博士後期課程)を設置する。
1996年 看護学部を男女共学制とする。
1998年 3年次編入学制度を開始する。
2000年 米国コロラド大学保健科学センター(看護学部)との学術協力促進に関する協定(姉妹校)を結ぶ。
2005年

日本赤十字武蔵野短期大学との統合により新しい「日本赤十字看護大学」の誕生。
樋口康子名誉学長が第40回ナイチンゲール記章を受章する。
看護実践・教育・研究フロンティアセンターを設置する。

2007年 大学院看護学研究科修士課程国際保健助産学専攻を設置する。
川嶋みどり名誉教授が第41回ナイチンゲール記章を受章する。
2008年 スウェーデン赤十字大学と看護教育及び研究・開発の協力関係を促進するために協定を締結し、学生交換を開始。
2010年 大学院看護学研究科修士課程看護学専攻(実践コース)を設置する。
2011年 学校法人日本赤十字学園が運営する日本赤十字国際人道研究センターが設置される。
2013年 タイ赤十字看護大学と看護教育及び研究・開発の協力促進に関する協定を結ぶ。
2014年

大学院看護学研究科博士課程共同災害看護学専攻を設置する。
チュラロンコン大学と看護教育及び研究・開発の協力促進に関する協定を結ぶ。
ラ・ソース大学と看護教育及び研究・開発の協力促進に関する協定を結ぶ。

2015年 フィリピン大学と看護教育及び研究・開発の協力促進に関する協定を結ぶ。
入試・広報センター、研究推進センター、国際交流センター、地域連携・フロンティアセンター(旧 看護実践・教育・研究フロンティアセンター)を設置する。
2016年 教学センター、危機管理センターを設置する。
大学創立30周年記念行事を実施する。
カンボジア健康科学大学と看護教育及び研究・開発の協力促進に関する協定を結ぶ。
2018年 和歌山県湯浅町及び早稲田大学人間科学学術院と教育・研究・学生交流に関する協定を結ぶ。
セントアンソニー看護大学と教育・看護研究における相互協力促進に関する協定を結ぶ。
グランバレー州立大学カーフホフ看護学部と国際化・文化交流推進に関する協定を結ぶ。
2019年 竹下(浦田)喜久子元特任教授が第47回ナイチンゲール記章を受章する。
2020年 日本赤十字看護大学さいたま看護学部を設置する。
聖心女子大学との交流学生制度(単位互換制度)を開始する。
2021年 日本赤十字看護大学附属災害救護研究所を設置する。
2023年 大学院開設30周年を迎える。

看護歴史研究室のホームページでは、本学の歴史の他、赤十字の看護婦・人等の養成に関する貴重な歴史的資料の情報が掲載されています。

看護歴史研究室

校歌

日本赤十字看護大学校歌「愛のともし火」

校歌は、日本赤十字社医療センターの前身である日本赤十字社中央病院の当時、看護婦副監督杉山里つが師事していた恩師で、著名な歌人、佐々木信綱氏に作詞を依頼し、昭和31年(1956年)5月に「愛のともし火」と題する歌詞ができました。
作曲は佐々木氏の紹介により、信時潔氏に依頼し、昭和34年(1959年)3月24日に完成しました。 

日本赤十字看護大学校歌
愛のともし火

佐々木信綱 作詞
信時  潔 作曲

ささげもつ   愛のともし火
いただける   真白きキャップ(帽子)
尊く長き    歴史のもとに
社会の福祉に  奉仕すべく
ああ赤十字   吾らは誓う

仰ぎ見る    富士は久遠に
春秋の     ながめも清し
学びの窓に   日に日に学び
希望の花々   かざし持たむ
ああ赤十字   吾らは勉む

人類の     平和願いて
博愛の     精神を胸に
炎の中も    ほほえみ住かむ
救助を求むる  声を聞かば
ああ赤十字   吾らは進む

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この音楽データは、日本赤十字看護大学同窓会、保護者会より頂いた寄付を財源に収録したものです。

貞明皇后御歌「四方のくに」

大正14(1925)年に皇后陛下(貞明皇后)から日本赤十字社に賜った和歌で、当時の東京音楽学校に作曲を依頼しました。

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旧日本赤十字武蔵野短期大学校歌

旧日本赤十字武蔵野短期大学校歌

草野 心平 作詞
團 伊玖磨 作曲

染井吉野の花の靄   冬も緑のヒマラヤシーダ
白亜の学び舎   遥かに不(じ)
愛 愛 博愛    シンボルは赤いクロス
ああ 日赤武蔵野短大  栄えある伝統
輝く未来

楽しき憩い五月寮    家庭をはなれひたに学ぶ
教養の基礎     扶助の精神
愛 愛 博愛   シンボルは赤いクロス
ああ 日赤武蔵野短大   群青の天
展ける未来