留学・海外研修

留学・海外研修

赤十字精神に則った国際性豊かな大学として、さまざまな国際交流のステージを設けています。

スウェーデン赤十字大学

2008年度にスウェーデン赤十字大学と看護教育及び研究・開発に関する協定を結び、毎年本学3年生2名をスウェーデン赤十字大学に派遣しています。本研修は、スウェーデン赤十字病院、スウェーデン赤十字老人ホーム「桜の園」、カロリンスカ病院などでの実習を中心に、スウェーデンの医療・看護制度などを理解することを目的とした5週間のプログラムです。また、毎年秋にスウェーデンからも学生が2名派遣されてきます。

スウェーデン赤十字大学交換留学を終えて

 私は将来国際的に活躍できる看護師を目指しています。他国の看護・ケアの提供について知りたいと思い、また社会福祉の充実する国における医療・看護にもとても興味がありこの交換留学に参加しました。  
 現地ではどんな背景をもつ人でも医療を受けられる制度が整えられており、医療の場での平等性や社会保障・福祉の充実さを実感しました。またスタッフ一人ひとりが自分の仕事を愛し、誇りをもち、楽しく働く姿も本当に印象的でした。患者さんとの関わりを通して、コミュニケーションや声かけは世界で共通して大切であるという事に気づかされました。   
 現地の看護師や看護学生、フランスの看護学生たちとお互いの国の医療システムや看護について意見交換する機会もあり、とても面白かったです。この4週間は言葉では言い表せないほど貴重な経験になりました。この経験を将来に活かし、これからも夢に向かって励んでいきたいです。

 世界で活躍できる看護師になりたい。高校生の頃からこの交換留学は私の夢でした。スウェーデンの医療現場は、「ヒエラルキーのない環境」がとても印象的でした。看護学生だからといい、質問、意見などの発言を遠慮する必要はなく自信をもって看護実習を行うことの大切さを学びました。職位に関係なくそれぞれの職種がお互いに尊敬し、高め合いながら仕事をすることの重要性を、環境を通して教えてくださりました。時間がかかり、決して完璧なケアではない時も患者さんは「Thank you for your help」と笑顔で言ってくださり、その時の優しさと喜びは忘れられません。言語や文化の違いを超えた場所で看護を実践することは決して簡単なことではありませんでしたが、スウェーデンで得た貴重な経験は将来の看護師像の土台となりました。先生方や指導者の方々、メンターに日々支えられ、とても貴重で充実した生活を送ることができました。言葉では表すことができないほどの貴重な体験を得ることができます。是非挑戦して下さい。

ラ・ソース大学(スイス)

2014年度にラ・ソース大学と看護教育及び研究・開発に関する協定を結び、毎年3年生2名をラ・ソース大学に派遣し、毎年秋にラ・ソース大学の学生2名を受入れます。

[派遣プログラム例]

  1週目 オリエンテーションと講義、ジュネーブにある国際機関の訪問

  2週目 多職種間連携コース等の講義

  3週目 学生の希望に応じた実習とワークショップ

ラ・ソース大学交換留学を終えて

 ラ・ソース大学での3週間の留学を通して、私にとって最も印象的だったことは現地の学生の自主的な姿勢とそれを促進させる周りの環境でした。授業では学生が講義を受けるというよりも、教員が学生に頻繁に質問し学生も積極的に自分の意見を発言していくなど、教員と学生の相互的な関係のなかで授業が成り立っているという印象を受けました。看護実習では、学生が受け持ちの患者さんへの採血や服薬・退院指導、医師の処方箋に基づいた投薬など学生が行える業務範囲の広さに驚きました。学生担当の指導者も学生に付きっきりなのではなく、学生の能力に問題がないと判断すれば一人で行わせており、学生が良い意味で自立できる環境が整っていると感じるとともに、学生の意識の高さに刺激を受けました。今回の留学で異なる文化や価値観を知ると同時に、日本の看護を客観的に見つめ直すことができたことは、これから始まる私の看護人生において大切な宝物になるはずです。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

 私は高校生の時から将来は海外の医療機関で働くことが夢で、そのために大学生の間に看護留学に行きたいと思っていました。しかし語学留学はできても海外の看護大学に留学できる制度のある大学は日赤を含め数校しかなく、出身地である神戸から上京して日赤に入ることを決意しました。そのため今回スイスに交換留学が決まったときは本当に嬉しく思いました。  
 ラ・ソース大学の授業は少人数のクラスが多く緊張感がありました。また医学生と一緒に臨床再現した授業をしたり、ディスカッションの授業が多くありました。日本の学生に比べてスイスの学生はより積極的であるように感じました。  
 実習では小児救急に行きました。スイスの看護学生は採血もユニット内の物品管理も行えます。またドクターの指示がなくても自分自身の判断で薬を患者に渡せるなど、ナースの存在が確立されており他職種と患者からとてもリスペクトされていると感じました。私も将来はこのような環境で働きたいと思いました。

モナシュ大学語学研修(オーストラリア)2022年度よりワシントン大学語学研修(アメリカ)に変更となりました。(2022年度は中止となりました)

オーストラリア(メルボルン)のモナシュ大学付属英語研修センター(Monash University English Language Centre:MUELC)での英語研修プログラムです。モナシュ大学は世界ランキングでも常に上位50位以内に選ばれており、このモナシュ大学の傘下にあるMUELCは、オーストラリアで最大規模の語学学校です。

このプログラムは、夏季休暇期間(8月上旬から9月中旬)を利用した5週間の短期語学研修です。ホームステイを通して異文化を実体験しながら、短期集中的に英語環境に身を置くことで英語力の向上が期待されます。

【語学研修プログラム例】

  月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 共通クラス 共通クラス 選択クラス 選択クラス 共通クラス
午後 課題学習 課題学習 課題学習 課題学習 課題学習

午前もしくは午後のクラスのいずれかに入る。

MUELCでの語学研修を終えて

 ホームステイをしながら英語を勉強してみたかったため、この語学研修に参加しました。初めての留学でしたが、学校の斡旋で参加できるので不安はありませんでした。  
 モナシュ大学では、クラスはレベル別に分けられ、授業は全て英語で行われます。最初はリスニングに苦労しましたが、担任の先生にアドバイスを求めたり、放課後のアクティビティに参加したりして、他国の勉強熱心な子に囲まれながら、スキルアップすることができました。週ごとのテーマに沿ったプレゼンテーションや、グループで話し合ったことの発表を通じ、自分の思いや考えを英語で表すということができるようになったと実感しています。  
 また、学校主催のイベントで、英語を使って自ら情報収集し、参加する積極性を得ることもできました。その中で、サウジアラビアの学生と友達になり、サウジアラビア料理を食べながら、自分の国の文化や慣習について語り合ったことが印象に残っています。彼女たちとは今でも交流が続いています。  
 大学の他にも観光、ホームステイなどで英語力を養いながら、さまざまな体験ができ、充実した1ヶ月を過ごすことができました。ぜひ皆さんにも、この語学研修に挑戦していただけたらと思います。

国際看護学演習(開講年により訪問国が異なります)

3年次の3月に、異文化を背景に展開される保健医療施設・看護実践について海外研修を通じて学びます。2017年度はベトナムを訪れ、ベトナム赤十字社本社、マングローブ植林視察等を行いました。

参考
「国際看護学演習の年度別訪問国」

実施年度 訪問国 日程
2021年度 感染拡大によりオンラインにて実施
(ルワンダ赤十字社・レバノン赤十字社)
2018~2020年度 国際情勢や感染症拡大により実施せず
2017年度 ベトナム 8泊9日
2016年度 オーストラリア 10泊11日
2015年度 オーストラリア 10泊11日
2014年度 タイ 6泊7日

赤十字国際活動論演習(スイス)隔年開講

「赤十字国際活動論演習」では8月下旬に赤十字思想発祥の地であるイタリア・ソルフェリーノ等を見学後、赤十字発祥の地スイスを訪れ、赤十字国際委員会(ICRC)、国際赤十字・赤新月社連盟、国際連合欧州本部、国連難民高等弁務官事務所本部(UNHCR)、世界保健機関(WHO)を訪れ、人道的な赤十字活動の実態についてブリーフィングや質疑応答等を実施、赤十字ムーブメントの理解を目指しています。

1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目

ソルフェリーノ

協会

カスティリオーネ

赤十字国際博物館

見学

移動日

赤十字国際委員会

国際連合欧州本部訪問

国際赤十字・

赤新月社連盟

国連難民高等弁務官事務所 訪問

国際保健機関

旧市街デュナン

見学

シャモニーなど見学

国際交流センターは本学における国際交流事業に広く貢献することを目的として設置されました。その他の事業をお知りになりたい方は、国際交流センターページをご覧ください。

国際交流センター

渡航費およびその他の費用負担

交換留学制度(スウェーデン赤十字大学・ラ・ソース大学)

往復の航空運賃及び海外傷害保険は奨学金制度で充当されます。
宿舎・受講にかかる諸経費は受け入れ側の大学が負担、現地の食費・生活費は本人負担となります。

モナシュ大学語学研修

研修費用は、日程・参加人数・為替レート等により異なります。例年、400,000~450,000円程度となっています。

赤十字国際活動論演習・国際看護学演習

訪問国・渡航国・参加人数等により異なります。詳細については、関連する授業にて説明があります。

奨学金について

日本赤十字看護大学伊藤・有馬記念基金奨学金

本学独白の奨学金および奨励金制度で、年度毎に申請でき、前年度もしくは当該年度の成績や経済的事情により学業継続が困難であること等を考慮して選考されます。学生奨学金は年額10万円以内、学生外国留学奨励金は年額5万円以内で、修学費、海外研修費の一部として多くの学生に利用されています。ほかにスウェーデン赤十字大学及びラ・ソース大学への交換学生の渡航費用が助成されます。

本奨学金は返済する必要はありませんが、学生奨学金は「学生生活報告書」、学生外国留学奨励金は「留学報告書」を提出することが義務づけられています。

その他の奨学金についてはこちらをご覧ください。

奨学金