教授(基礎看護学)
少子高齢社会でも人々の健康な暮らしをサポートできる医療保健福祉サービスの維持のため、地域や在宅などさまざまな場で活躍できる看護職の育成と、より自律的に判断し、行動する高度実践看護師の在り方が模索されるなか、2020年の年明けより突然のCOVID-19パンデミックに見舞われました。報道されている通り、看護職は急激な社会変化の荒波に揉まれ、この危機に立ち向かっています。今こそ実践、教育、研究が手を携えて困難を乗り越えるときであり、私自身、日々の院生とのかかわりを通じて、大学院はそのような場を提供しうることを実感しています。
どのような時代であれ、互いをケアしあうことは人類の生存に不可欠なことです。看護が人々の健康と暮らしにどのように貢献しているか、また将来にどのような可能性をもつかを探求し、広く社会に伝えていけるとよいと思います。そのためのしっかりとした知識と思考の基盤づくり、探求の道のりを支援したいと思います。
著書
志自岐康子他編、高田早苗、川原由佳里他(2017)ナーシンググラフィカ 基礎看護学①看護学概論、メディカ出版、第3章 第5章看護実践のための理論的根拠、80-90、104-124
・筒井真優美編、川原由佳里他(2015)看護理論家の業績と理論評価, 医学書院、第4章 看護理論の歴史、年表, 46-65, 516-549
・筒井真優美編、川原由佳里他(2015)看護理論:看護理論20の理解と実践への応用、第2版、南江堂, 15-18, 268-274
・川原由佳里(2013)看護の知, 看護の科学社
・河野哲也編、川原由佳里他(2013)知の生態学的展開3倫理、東京大学出版会、臨床看護のアフォーダンス-苦痛のある身体の経験、131-154
・チン&クレイマー著・川原由佳里監訳(2007) , 看護学の総合的な知の構築に向けて , エルゼビア・ジャパン
・トーマス&ポリオ著・川原由佳里監訳(2006) , 患者の声を聞く~現象学的アプローチによる看護の研究と実践 , エルゼビア・ジャパン
論文
川原由佳里他(2012), がん疾患をもつ人々へのハンドマッサージの効果:カオス解析を用いたパイットスタディ, 日本統合医療学会誌 5(2)49-58
・川原由佳里、奥田清子(2009)看護におけるタッチ・マッサージ:文献レビュー, 日本看護技術学会誌8(3)91-100(査読有り)
・川原由佳里、守田美奈子、田中孝美他(2009)触れるケアをめぐる看護師の経験:身体論的観点からの分析, 日本看護技術学会誌8(2), 46-55(査読有り)
・川原由佳里(2009) , 看護における「癒し」の概念:その歴史的変遷と今日的課題 , 日本統合医療学会誌2(2)20-26
・川原由佳里(2008)アフォーダンス理論からみた排泄動作の研究―点滴スタンドの有無による変化に焦点を当てて、 看護研究41(7) 539-548
・川原 由佳里(2000)看護学における対象者理解に関する概念の検討 : オートポイエーシス・モデルからのアプローチ、日本赤十字看護大学紀要(14)64-73(査読有り)
・川原由佳里(1998)オートポイエーシス論の看護学への導入:類推のプロセス、日本看護科学学会誌、18(2)、71-80(査読有り)
・川原由佳里、佐々木幾美、荻野雅他(1996)看護専門職の本質的直観能力に関する実態調査、日本保健医療行動科学学会年報11, 162-177.(査読有り)
・川原由佳里(1995)難病患者の看護ケアの意味とプロセスの明確化、日本看護科学学会誌17(4)、20-28(査読有り)