日本赤十字看護大学大学院 国際保健助産学専攻 

国際保健助産学専攻 について

助産を通じた国際貢献を目指すとともに、女性の健康と安全を保障する科学的かつ倫理的なエビデンスと技能を創出します。

本領域では、グローバルな視点から助産を通じた国際貢献を目指すとともに、女性の健康と安全を保障する科学的かつ倫理的なエビデンスと技能を創出します。

昨今の保健・医療・福祉領域では、実践および教育、管理のできる高度な国際的専門職業人が求められており、本学では社会のニーズに応じた高度実践力かつ国際的な視野を持つ助産師を育成するために、2007年より修士課程において国際保健助産学専攻を設置しています。

本領域では、国際人道法のもとに赤十字活動を学び、グローバルスタンダードに基づいた助産やウイメンズヘルスの理論と実践について修得できるよう支援します。また、助産の諸現象や、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、女性の健康支援に関する最新かつ適切なエビデンスを活用しながら、専門家として自律して活動・恊働できる能力を育成します。さらに、研究活動、実習や教育の実践を通して、先進的かつ批判的な観点から助産ケアの質向上に貢献できる能力を開発します。

研究コースと実践コース

高度な国際的専門職業人が社会で効果的に助産活動を展開していくためには、多様な資質を持つ助産師の人材育成が必要です。本領域では【研究コース】と【実践コース】があり、入学時に学生がどちらかのコースを選択します。

【研究コース】
世界の情勢を見つめ研究的視点をもって指導的立場で自律的に活動できる人材を育成します。

【実践コース】
助産ケアを必要とする人々の生活に直接関わって支援していく人材を育成します。実践コースでは、所定の単位を修めると助産師国家試験の受験資格を得られます。

両コースともに、在学中に所定の授業の単位修得や特別講習会へ参加することで、以下の資格や証明書を取得・発行することができます。

助産コースについて

カリキュラム

国際人道法のもとに赤十字活動を学び、グローバルスタンダードに基づいた助産やウィメンズヘルスの理論と実践について修得できるよう支援します。また、助産の諸現象や、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、女性の健康支援に関する最新かつ適切なエビデンスを活用しながら、専門家として自律して活動・恊働できる能力を育成します。さらに、研究活動、実習や教育の実践を通して、先進的かつ批判的な観点から助産ケアの質向上に貢献できる能力を開発します。

研究活動

周産期/育児期にある妊産褥婦と子どもやその家族への支援だけでなく、災害時支援、ウイメンズ・ヘルスに関する支援、助産師のキャリア支援、産科医療における安全、妊娠・出産をめぐる言語分析等、バラエティーに富んだ研究を行い、研究成果を社会へ還元しています。

文部科学省 科学研究費補助金交付状況一覧

研究種目 事業年度 研究種類
現場変革に活かす新生児がリードするラッチングと母乳育児支援の効果検証 H21~24 基盤B
実践を変革する母乳育児支援専門家教育プログラムと配信システムの開発 H25~28
女性活躍推進時代に働く女性と男性の地域包括子育て母乳育児支援プラットフォーム構築 H30~33
新生児行動観察を用いた親子関係支援に関するアジア・太平洋地域のネットワーク構築 R1~5
災害発生時における妊産婦支援システムの構築~分娩期に焦点をあてて~ H21~23 基盤C
被災地災害拠点病院における派遣助産師のコンピテンシ- H24~26
直接哺乳が困難な子どもとその親への看護介入プログラムの実用化に向けた開発 H25~27
新生児とその親の関係構築を支援する新生児行動観察法を用いた早期介入の効果検証 H28~30
生殖適齢期前世代へのe-ラーニング妊孕性教育プログラムの開発と効果検証 H28~30 挑戦的萌芽
熟練看護師の就労継続を可能にする【多様な働き方】モデルの創出 R1~4 若手研究
男性に向けたe-ラーニング妊孕性教育プログラムの開発と効果検証 R1~4
ウィメンズヘルスにおけるクロノタイプと睡眠の関係:前向きコホート研究 R1~3

大学院生の声

2016年実践コース 入学生 R.Tさん

私は、看護学生の頃、助産院での見学実習をしたことがきっかけで助産師を志すようになりました。看護師として手術室と産科病棟で3年間勤務した後、本学の大学院に進学しました。本学を志望した理由は、分娩取り扱い件数が多くBFHの認定を受けている日本赤十字社医療センターを中心に実習ができ、分娩介助を15例経験出来ることも大きな魅力と感じたためです。

実際の大学院生活は、授業や演習、実習、修士論文など想像以上に忙しく何度もくじけそうになりましたが、同級生達と支え合いながら乗り切ることが出来ました。同級生達とは、年齢関係なくとても仲が良く、一生の友達そして助産師仲間として今後も付き合っていきたいと思っています。大学院での大きな特徴である修士論文の執筆では、臨床現場で働いていた時の疑問を明らかにすることができ、看護研究の重要性を実感しました。大学院生活の2年間は、助産学に関する知識を深めるとともに自己成長にも繋がる貴重な時間となりました。

本学には、温かく熱意のある先生方が多くいらっしゃり、助産学を学ぶための環境が整っているため充実した学生生活を送ることが出来ると思います。是非、本学に入学し、助産師の卵として一歩を踏み出してみて下さい!!

 

2014年度研究コース 修了生 M.Fさん

私はウィメンズヘルスに興味を持っていたことや、看護師として婦人科等に勤務した経験から、臨床での疑問を追究し、視野を広げたいと考え、大学院へ進学しました。

研究コースでは、助産学や看護学の授業を通して、自らの研究テーマを洗練していくと同時に、物事の本質を捉えることを学び、学部の時とは異なる新たな視点や課題を得ました。

また、授業やカンボジア実習を通して国際的、多角的な視点を学びました。卒業後は臨床へ戻り、思春期~更年期等、女性のヘルスケアへの看護の実践及び向上に努めていきたいと考えています。

 

 

 

個別資格審査について

本学大学院では、看護系短期大学・専修学校等を卒業し、看護職として5年以上の実務経験がある方を対象に、個別入学資格審査を実施しています。
審査により大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められた場合は、修士課程に出願することが可能です。

日本赤十字看護大学とは

教育理念

人々の尊厳と権利を守り、 看護を通して赤十字の理念である「人道(Humanity)」の実現 にむけて努力する人間を育てます。

日本赤十字看護大学について

本学は、1890年(明治23年)に開始された日本赤十字社病院における看護婦養成を前身とし、日本赤十字女子短期大学を経て、1986年に東京都渋谷区の広尾キャンパスに看護学部を設置して4年制大学となりました。
現在は2つの看護学部及び大学院看護学研究科を擁し、国内外の看護系大学の中で看護教育の先駆的役割を果たしています。

基本情報 ※( )は入学定員


大学院看護学研究科
 ・修士課程看護学専攻(32名)
 ・修士課程国際保健助産学専攻(15名)
 ・博士後期課程看護学専攻(8名)
学部
 ・看護学部(130名)
 ・さいたま看護学部(80名)

教員紹介

教員一覧

アクセス

主要駅からの所要時間
主要駅からのアクセス時間

・広尾キャンパス(東京都渋谷区)

 赤十字の関連施設に囲まれた都心のキャンパスです。
 広尾は学生の街。六本木や渋谷、原宿といった若者の集まるスポットへも歩いて行ける距離です。キャンパスの周り     
 は緑に恵まれた閑静な住宅街。すぐ近くには各国大使館や都立図書館がある有栖川公園もあり、散策や勉学にゆった  
 りとした時間が流れます。

よくある質問

進路・奨学金について

  • 現在大学の4年生です。卒業後すぐに大学院に進学することは可能ですか?

    修士課程国際保健助産学専攻の実践コースでは、助産師資格の取得を目指す方を募集していますので、例年大学卒業見込で受験される方が一定数います。一方、修士課程看護学専攻および国際保健助産学専攻の研究コー スでは実践を重視した研究活動と専門看護職者の養成を行っています。大学卒業見込みでも受験は可能ですが、ゼミでも実践経験に基づく看護の現象や問題が具体的に論じられることが多いため、大学を卒業後まずは臨床経験を積むことをお勧めします。その方が、より充実した大学院生活となると思います。

    なお、看護学専攻の看護教育学・看護管理学の実践コースの受験には、出願資格として5年以上の実務経験が必要となります。

  • 大学院を修了された方は、どのような仕事についているのですか?

    修士課程を修了された方の中には、大学院で学んだことをもとに看護実践の場に戻ってより高度な看護を提供する専門看護職者として勤務する方、大学などの教員となり教育・研究者となる方、さらに博士後期課程に進学する方などがいます。

    博士後期課程の場合は、修了後に教育・研究者となる方が多いですが、病院で専門看護師として働く方もいます。

TA・RA制度について

  • ティーチング・アシスタント(TA)制度について教えてください。

    大学院生の皆さんに、実践的トレーニングの機会を提供する制度です。学業の妨げにならない範囲で、担当教授の指導・助言のもとに学部生に対する実習・演習等の教育補助業務を行います。報酬を支給し、経済的に支援しています。

  • リサーチ・アシスタント(RA)制度について教えてください。

    本学における研究活動の効果的推進、研究体制の充実及び若手研究者の研究遂行能力を育成することを目的とした制度です。RAは本学において実施されるプロジェクト等に参画し、必要な研究補助を行います。TA同様、報酬を支給します。

▼過去問題のお申し込み▼

過去問題申し込みリンク(2022年4月27日更新)

▼イベント情報や学生募集要項等のご案内をメールで送りします▼