お知らせ
令和7年度 富田理事長による特別講義『日本赤十字社の過去・現在・未来 そして赤十字看護について』を開催しました

日本赤十字学園
富田 博樹 理事長
看護学部(広尾キャンパス)にて令和7年10月27日(月)ならびに11月10日(月)、さいたま看護学部(大宮キャンパス)にて11月4日(火)に、日本赤十字学園富田理事長による特別講義を実施いたしました。
各日程で2年生及び3年生と教職員を対象に、ご自身の病院勤務のご経験や『赤十字看護』についての思いを、学生と教職員にお話いただきました。
また、本年度の講義では、今年4月から10月にかけて行われた「EXPO2025大阪関西万博(2025年日本国際博覧会)」の様子をお話いただきました。中でもメインとなっていたドームシアターでの体験では、日常に災害や紛争がある厳しい現実のある中で、赤十字の人道支援活動が行われている実情を来場者に説明していたことや、立ち上げに際しては多くのご苦労があったことなどが伝えられました。
日本赤十字社の使命とは・・・
「人間の命と健康、尊厳をまもります*」 ⇒ 『人道の実践』
赤十字病院の役割とは・・・
地域医療、公的医療、国内災害救護、国際活動、看護師養成など
世界の赤十字社の中でも随一の実績と能力を持つ災害医療救護活動・・・
急性期における医療支援、復興期における生活再建支援、子どもたちに寄り添う教育支援(サマーキャンプ)
日本赤十字社の看護師養成
日本赤十字社が取り組む9つの事業*の中に『看護師等の教育』が含まれています。 富田理事長からは、ご自身の幼少期の経験、脳神経外科医として赤十字病院で30年務めた経験、日本赤十字社本社で副社長・医療事業推進本部本部長として培った経験から、赤十字看護師に対する社会の高い評価、各病院長からの絶大な信頼等について学生に伝えられました。
↓↓ 写真は当日の様子です。 ↓↓
看護職は組織を動かすため『かなめ』、チーム医療のファシリテーター、国内・国債の災害救護リーダー
「赤十字の看護師として、患者への思いやりの心をもち、患者中心の医療をこころがけ、医師と堂々と議論する力を持ち、患者のために頑張る看護師として、皆さんの活躍を期待しています!!」
最後に富田理事長から熱いメッセージをいただき、盛況のうちに終了しました。
出席者からは、
「赤十字の活動は『命を救うこと』だけでなく、『人の心を支えること』にも深く関わっているのだと気づきました。」
「ダイヤモンド・プリンセス号にも日赤が救護に関わっていたことを知り驚きました。身近な件にも日赤が関わっていることがわかり国民からの信頼を得ているなと感じ、誇りに思いました。」
「今回の講義では直接的に被害を受けた方への救護だけでなく、待機所で待つ被災者のご家族に対する心のケアを実施し、そのような赤十字の救援活動から『国から守られていると感じられる』という言葉が印象に残った。赤十字の活動の歴史や発展を知るほどいかに赤十字の人道博愛の精神が偉大なものなのだということを感じた。」
「日赤である自覚を持った行動をすること、日赤の活動に積極的に携わることを今後の目標として学生生活に励みたいと思いました。また、講義において日赤の中にいる人には気づかないことがあるとおっしゃっていたように、この学校に入学してから私たちが学んでいることは当たり前ではないことであるということを実感しています。赤十字について学ぶ貴重な機会を多く持っているからこそ学んだことを積極的に生かしたいと思います。」
「赤十字看護師が単に病気やけがの看護をするだけでなく、心のケアを行う存在としても重要な役割を担っていることに驚いた。世界中で活動している赤十字の取り組みを知り、困っている人々に寄り添う姿勢の大切さを改めて感じた。」
等の感想が寄せられました。
本学では、看護学部・さいたま看護学部の両学部において、理事長特別講義を自校教育の一環として実施することとしています。
*外部サイト(日本赤十字社ホームページ)に移行します。