特集
在学生・卒業生の声
どんなことがあっても諦めずに、今後の医療を背負う看護師が安心して活躍できる環境づくりに取り組んでいます。
日本赤十字社医療センター | 看護部長 川上 潤子 さん
<経歴>
1995年
日本赤十字看護大学大学院修士課程修了
2000年
日本赤十字社医療センター看護師長に就任
2012年
同看護副部長に就任
2017年
同看護部長に就任
本学卒業後は、内科系の病棟に勤務していました。患者さまとの関わりや、病院で受け入れた実習生を指導する中で「もっと勉強がしたい」と思うようになり、休職して当時開学したばかりの日本赤十字看護大学大学院へ進学し、「意思決定」に関する研究に取り組みました。その過程で感じたのは、論理的思考やエビデンス(科学的根拠)の重要性です。病院をはじめとするさまざまな機関に自ら依頼し、協力してもらい、研究を進めていたため、謙虚に学ばせていただく姿勢も身についたと思います。大学院を修了して復職した後は、看護師長、副部長を経て、現在は看護部長を務めています。主な業務としては、スタッフが働きやすい環境や、一人ひとりがキャリアアップできる制度作りに取り組んでいます。大きな組織で管理職を務めるのは、苦労の連続です。そんなときに、学部や大学院で一緒に学んだ仲間たちにいつでも相談できるというのは、本当に心強いです。そうして周りの人たちに伝え続けて、協力を得て、何かに取り組めることになった際には、大きな達成感を感じます。これから求められる医療の在り方に沿った理念を探究しながら、看護という仕事の真の価値を伝えていけるように、何があっても諦めず、前に進んでいきたいと考えています。そして最終的には、患者さまから選ばれる看護を提供できる組織にしたいです。