カリキュラムの特色

カリキュラム

本学のカリキュラムでは、赤十字の理念に基づき、幅広い教養と豊かな人間性を培うとともに、看護の実践と研究に必要な基礎的能力を持ち、人類と国際社会に貢献できる人材を育てることを目指します。

1年次カリキュラム 2年次カリキュラム 3年次カリキュラム 4年次カリキュラム

授業形式

本学では、講義、演習、実験、実習という授業の形があります。各学年にさまざまな授業形式をおりまぜながら、各自が主体的に行動する力を身につけていきます。学期制をとり、前期・後期の2学期制を基本としながら、クオーター併用制に準じて各学期の前後半を意識して各授業を配置します。前期は4月、後期は基本的に10月から始まります。

学年制について

看護学部では、基本的な学力を養う体系的な教育を行うため、平成29年度から、1年次から2年次、2年次から3年次への進級要件を設け、学年制を採用しています。

進級要件は次のとおりとします。

  1. 1年次から2年次への進級
    1年次に配当された必修科目の中から、24単位以上修得していること。
    (1年次の必修科目における単位未修得7単位以上である場合には、2年次への進級ができない。)
  2. 2年次から3年次への進級
    1年次及び2年次に配当された必修科目の中から、63単位以上修得していること。
    (1年次及び2年次の必修科目における単位未修得が8単位以上である場合には、3年次への進級ができない。)
  3. 上記進級要件を満たしているが、該当年度の単年度GPA値1.50未満の者は、学部長の面談による履修指導を進級要件とする。

※上記は令和6(2024)年度入学生に関する要件です。

学科目の構成

看護学部(広尾キャンパス)では、次の8つの力を卒業までに身につけることを重視してカリキュラムを構成しています。

「擁護する力」「グローバルな視点で関心を持つ力」「関係を築く力」「実践する力」「探求する力」「連携・協働する力」「成長する力」「変化を生み出す力」

学生がこれらの力をバランスよく身につけるために、カリキュラムは<基礎科目群>と<看護専門科目群>の2つの科目群から構成されています。

<基礎科目群>は、建学の理念を基盤として幅広い教養と豊かな人間性を育むためのリベラルアーツを学ぶ科目群です。ここでは、「赤十字」、「人間」、「社会」、「自然と科学」、「情報」、「言葉」、「健康」、「研究」に区分して各科目を開講します。

<看護専門科目群>は、看護学の専門的知識・技術を基礎から応用へと段階的に学修するための科目群です。ここでは、「看護論」、「基盤臨床看護論」、「精神保健看護学」、「生涯発達看護学」、「地域・在宅看護学」、「看護管理学・看護教育学」、「応用看護学」、「国際・災害看護学」、「看護学実習」、「公衆衛生看護学」に区分して各科目を開講します。

 

カリキュラム・マップ

科目ナンバリング

ナンバリングとは、授業科目の教育課程と学修段階(難易度)を体系的に示すために各授業科目に番号を付して分類したものです。本学では看護学部において令和2年度シラバスから明示しています。ナンバリングは以下の4つの文字と3桁の数字を用いて、7桁のコードで構成しています。

例:科目名「赤十字学概論」の科目ナンバー

日本赤十字看護大学のナンバリングルール


学部長メッセージ

江本 リナ 教授

学部長

 本学は、看護を通して赤十字の理念である「人道(Humanity)の実現に向けて努力する人間を育てる」ことを教育理念とし、人の尊厳と権利を大切にすることを学生が大学で学び生活するなかで体現することを目指しています。その基盤となる豊かな人間性と、激しく変化する社会でたくましく生き、医療においてキーパーソンとなる力を育むため、新しい教育課程が2024年度よりスタートしました。
「人道」の実現に向けた幅広い思考、価値観、人間や社会の理解、コミュニケーションなどが養われるようなリベラルアーツ科目を、4年間かけて学べるよう配置しています。
 看護専門科目は、すべての看護学に共通する知識・技術を学ぶ基盤臨床看護論、人間の成長・発達を基盤にした生涯発達看護学、メンタルヘルスを学ぶ精神保健看護学、在宅や地域など多様な場での支援を学ぶ地域・在宅看護学、質の高い看護を提供するための人材育成や仕組みを考える看護管理学・看護教育学、発展的な看護を学ぶ応用看護学など、幅広い分野から成り立っています。また、講義・演習・実習を一体化させて学修が連動するように組んでおり、これまでにない革新的なカリキュラムです。また、多くの国と提携し、国際・災害看護学関連科目のなかで様々な国際交流の機会があるのも特徴です。
 看護学実習は、赤十字施設、専門病院、福祉施設など充実した臨地実習体制が整っています。早い時期から臨地実習を行い、段階的に社会性を身につけ、学修への関心が高まる工夫があります。特に、1年次に専門的な医療知識を学ぶ前に、地域社会に暮らす人々を理解し、人々の暮らしを支えているものに目を向け、医療機関ではない場所での実習からスタートするユニークな実習があります。それを土台に、徐々に専門的な実習へと進みます。
 授業は、自分で調べ、グループワークをし、プレゼンテーションや意見交換をし、能動的なアクティブラーニングを取り入れています。また、学修管理システム(Glexa)やオンライン会議システムを活用し、多様な学修の機会を提供しています。
本学においてこれらの活動を通して、自ら学ぶ主体性、探究心、自分の考えや気持ちを伝える表現力、相手の気持ちを汲み取る感性、共に学ぶ協調性、新しい発想を生み出す創造性、チャレンジ精神などが養われることでしょう。卒業までにディプロマ・ポリシーに示す8つの力が身につき、みなさんの夢の実現に向けて共に学んでいきましょう。

アクティブラーニング

本学は授業にアクティブラーニングを取り入れています。自ら考えたり、チームで意見を出し合ったり、プレゼンテーションなどでアウトプットすることで活発な学習を推進しています。

アクティブラーニング