緩和ケアにおける実践知研究会

緩和ケアにおける実践知研究会

研究会のねらい

緩和ケア場面で看護師は、個々の状況に合わせてどのように看護を実践しているのでしょうか。本研究会では、平成21年度より科学研究費補助金(基盤研究B)を受け、その実態について「実践知の生成と継承」という視点から分析し整理することで、緩和ケアにおける看護援助モデルを構築し、緩和ケアにおける看護実践能力の向上に向けた研究を実施しています。

研究会参加者

現在、看護大学教員を中心に11名のメンバーで活動しています。

これまでの研究内容

平成21年度には、実践知、経験知などの鍵となる概念について分析し整理し、看護における実践知についてどのようなアプローチができるのかを議論しました。

平成22年度には、研究協力を得た13名の看護師からインタビューを行い、事例検討会を月1回程度開催し、インタビューによる看護師の語りとその内容について検討しました。事例検討を通して、看護師の語る事例や看護行為(判断を含む)は、その時々の状況、迷いや葛藤、感情、倫理知としての「よりよい」を模索する看護師の志向性と絡み合いながら、その都度の看護行為が生み出されていると解釈できました。

平成23年度は、研究プロジェクトの3年目に入ります。引き続き緩和ケアに携わった経験のある看護師へのインタビューを行いデータを分析し、看護実践における知の特徴を描き出すことを目指しています。

連絡先

本研究会では、できるだけたくさんの看護師の経験をお聞きして、そこから実践知を分析したいと考えております。研究内容等に関するご質問、あるいはインタビューにご協力いただける方は、ぜひ下記へお問い合わせください。

日本赤十字看護大学 基礎・がん看護学領域
守田美奈子
e-mail morita@redcross.ac.jp