特集
在学生・卒業生の声
「看護する側」と「される側」ではなく、対等の立場で人間同士の関係を築ける看護師になることが目標です。
2020年 大森赤十字病院に勤務 川村 真穂 さん
私が看護師になろうと思ったのは、小学校3年生の頃。友人の母が看護師で、その方から「言葉の違いから患者さまと意思疎通ができず、命が救えない現場もある」という話を聞き、国境を越えて多くの人の役に立ちたいと考えたのがきっかけでした。日本赤十字看護大学に入学したのは、世界に通用する看護が学べると思ったからです。在学中に得られた学びの中で、今でも心に残っているのは「看護は、患者さまに興味を持つことから始まる」という先生の言葉です。ベッドサイドには「むくみ」の具合や呼吸の仕方、表情など、データ以外の情報がたくさんあります。そのような細やかな部分に関心を持ち、向き合ってはじめて「看護」に繋げられるという意味の言葉だったのだと、経験を積むほどに実感しています。現在は、循環器内科・心臓血管外科の病棟に勤務しています。主に心不全と心筋梗塞を患っている方が入院しており、急性期から慢性期にある方まで、患者さまの状態はさまざまです。残念ながら亡くなってしまう方もいらっしゃいますが、患者さまやそのご家族にとって、後悔のない日々を送っていただけるように寄り添っていきたいと常に思っています。患者さまが胸の内を伝えて下さったり、話をしているうちに柔らかい表情になっていく様子をみたりする瞬間に、大きなやりがいを感じます。今後もさまざまな方々と関わりながら、
幅広い視点で考えつつ、患者さまの喜びや悲しみを共に分かち合える看護師になりたいです。