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愛媛県原子力防災訓練に参加して

2018.02.09研究・ゼミ

 平成29年11月14日に行われました愛媛県原子力防災訓練に参加し、住民さんと一緒に大分県までの広域避難に同行させていただきました。

 朝早くから集まってくる人たちに向かって行政職員が、「区長さん、お世話になります。」と駆け寄る姿が印象的でした。行政職員の方は、どの区長さんとも親しげに話されており、日頃からよく見知った関係であることが窺われました。この地域では、区長さんが防災の要であり、顔の見える関係が地域の中にすでに根付いていることが感じられました。

 また、その後のフェリーを利用した県外避難時には、ある男性が大分県側にある煙突を指差しながら、「あの煙突の煙の向きが下になったら海におったらいかん。危ないんじゃ。あの煙突は何処からでも見えるから、あの煙が天候を読む頼りになる。」と教えてくださいました。先の福島第一原子力発電所事故時には、避難の方向によって放射能汚染の危険性が増した報告がありました。もし、このような地元の方が普段身を守るために使っている術が活用できれば、災害時に役立つと思いました。

 実際に、住民さんと一緒に避難をさせていただいたことによって、この地域ならではの防災力が少し見えてきたように思いました。そして、改めて地域防災計画に住民さんが参加する必要性を感じると共に、繰り返し訓練を行うことが地域防災力を高めていくために必要なことだと実感しました。


(記 山内 万裕美)